親なるもの 断崖 時代背景とちょっとネタバレ

スタートは昭和2年

主人公の梅は11歳、梅の姉の松恵16歳、もう1人の主人公武子が13歳、道子11歳。

この4人が青森の農村から室蘭の幕西遊郭に売られるところから物語は始まります。

 

昭和2年というと・・・

『リンドバーグが大西洋の単独無着陸飛行に成功』

『芥川龍之介が睡眠薬を多量に飲んで自殺』

なんてことがあった時代です。

 

そして舞台となる室蘭といえば・・・

明治時代に屯田兵によって開拓され、

日本製鋼所が設立され「鉄のまち」として発展した、

北日本を代表する重化学工業の都市です。

 

物語のなかでも日鉄という会社によって発展した鉄のまちとして描かれています。

それにしても屯田兵というのは学校の歴史の勉強と桃鉄ぐらいでしか聞かないので久しぶりな響きです(笑)

 

室蘭の遊郭、幕西遊郭についてはインターネットで調べてもなかなか出てこないんですね。

出てくるのはこの【親なるもの 断崖】関連のものばかり。

でも本当に実在はしていた場所のようですね。

 

そして今では絶対に考えられないのが、

11歳で女郎になった

ということですね。

今であれば児童買春、れっきとした犯罪です。

その他にも児童福祉法、淫行条例、風営法などいろいろな罪にとわれちゃいますね、お店もお客さんも。

でも1900年から1957年までは法律で売春も合法、

もちろん児童福祉法なんてものもなかったので特に問題はなかったんですね。

 

「売春は、女性の最初の職業だった」

なんて男女平等の現在では考えられないことですが、

男尊女卑だった時代を女性たちは言葉通り体を張って生き抜いてきたんですね。

 

そんな時代背景を考えながら読んでいくとさらに面白いかもしれませんね!!